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お漬け物を見直そう。(2000.11.13)

最近、若い人たちの間では、お漬け物が食べられない人がいるとか。それは、減塩運動の影響です。東北地方に住んでおられる人たちには、特に高血圧による動脈硬化や心筋梗塞となどの病気が多いという調査報告があり、寒い地方ではどうしても塩分が多く使われる傾向があるためでずが、健康のために全国的にも塩分を減らそうという指導が広がりました。そのため、塩をたくさん使って保存効果を利用した製法のお漬け物やおみそ汁が、敬遠されるようになったのです。

お漬け物と同様、おみそも素晴らしい働きがあるのでずか、今回はお漬け物を取り上げ、おみそは別の機会にゆずることにします。

確かにお漬け物に塩分は多く、たくさん取りすぎることはよくないでしょう。でも今の栄養学の悪いところで、全体のよさを見ずに、部分的な欠点を取り上げて悪者扱いするのは早計です。お漬け物の塩分は、野菜の腐敗を抑え、有効な乳酸菌を増やしてくれるのです。特にぬか漬けは、ビタミンB1やミネラルを添加してくれます。つまり生で野菜を食べるよりも、貴重な栄養素がたくさんとれます。さらにぬかには、1グラム中に1億個以上の乳酸菌が含まれています。

私たちの腸内には、およそ100種類・100兆以上の細菌がすんでいます。その中の腐敗菌が増えると、有害物質が増えます。腸内の酸性度を高めて、腐敗菌を退治してくれるのが乳酸菌なのです。ヨーグルトにも、乳酸菌は含まれていますが、ぬか漬けの場合、野菜に含まれる食物繊維が乳酸菌のえさとなって乳酸菌を増やし、腐敗菌退治に役立つと言われています。

よほどたくさんの量を一度に食べさえしなければ、塩分も健康体には問題あるものではないそうですから、ぜひ見直してあげてましょう。