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傷んだ水なすにはポリフェノールが2倍

2004.6.13付け、の朝日新聞に、「傷ついて出荷できなくなった水なすには動脈硬化を防ぐポリフェノールが通常の2倍多く含まれていることを大阪の公立研究機関を中心とするチームが見つけた。」という記事を見つけました。

どうやら、傷んだところを修復しようとがんばるために、傷のない水なすとくらべてポリフェノールが多くなるとのこと。ヒトや動物と比べて、動作や表情がない植物ですが、傷をいやそうとがんばっていると思うと、なんとけなげなんでしょう。

野菜や果物などの植物は、なぜ肉類や魚類などにはあまり含まれていない、ポリフェノールやカテキンなどのファイトケミカルが多いのでしょうか?  植物は動物と違って動けないのに、害虫や日ざし、湿度などの過酷な環境から自分の身を守るために、ファイトケミカルが多く含まれ、活性酸素を抑える抗酸化作用があるのです。野菜や果物を食べると、私たちのカラダの中でもその抗酸化作用が働いてくれます。

こうしたポリフェノールやカテキンなどのファイトケミカルは、香りの成分、色の成分だったりして、過去の栄養学では、なんの役にも立たない者とされていました。それが今では一躍脚光を浴びています。しかも、しかも傷物の方が2倍もポリフェノールが多いとは・・・。

昔は、食べ物が豊かでなく、どんなに傷ついたものも食べていたはず。でも大量生産大量消費の時代になり、スーパーではきれいな野菜しか売れません。それは、流通の人のせいだげてなく、私たち消費者にも責任があります。虫のついたものはイヤ、傷のついたものはイヤ・・・。規格にあわない野菜が何トン廃棄されてきたのです。

でも、この報告で、傷物にもちゃんとひとつの命としての価値があることが見直せるのでないかと思います。食品業界では、このデータをもとに、傷物も捨てずに売れるようにしようと働きかけているようです。なまゴミを減らすためにも、有り難くいただきたいものですね