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サプリメントをどう考える?new(2003.9.22)

よく「おすすめのサプリメントを教えてください」と質問うけたり、またある雑誌の取材で「てっとり早く直す食べ物を教えてください」という質問を受けました。申し訳ないのですが、私は積極的にサプリメントをおすすめしないし、たとえ良質な商品であるとしても、私には良しあしの判断ができません。 

確かに現代人は忙しく、食生活も乱れ、ストレスも多い。また野菜も、昔の露地栽培のものと比べてハウス栽培のものは栄養価が低くなっています。環境汚染も進み、人間の免疫力そのものが弱くなっていることも否めません。「だからこそ、サプリメントで補う」というのが今の傾向です。

私は、まったくサプリメントを否定しているわけではありません。例えば、疲れて口内炎ができた時など、ビタミンCをとって休めば治ることもありますよね。私だってガンになれば、わらにもすがってアガリクス茸を食べるかもしれません。でもこのように一時的、非常時ならいいでしょう。けれども、毎日の食生活が不規則だからと、その生活を改善せずに、サプリメントさえ摂ればOKと、安易に常用するのには抵抗があります。

例えば「ビタミンC」のサプリメントは、レモンのビタミンCと化学式は同じでも化学合成されたものがほとんど。また天然由来成分で作られたものでも、化学的に生成されたものは、やはり食べ物とは言えません。

そんな化学的に作られた食品の安全性はどうなのでしょうか? 長い人間の歴史の中で、サプリメントが摂られ始めたのは、ほんの数十年。その影響が証明されるのにはまだまだかかる。今人体実験をしているところと言えるでしょう。サプリメントを摂る人は、自己責任において、そのリスクもあると認識すべきでしょう。

まずは自分の食生活や生活習慣を見直し、改善する。私だって、忙しいとなかなか思ったように手をかけられないこともあります。でも何の努力もせずに、あくまで補助的な食品で栄養を賄いさえすればOKという安易さは抵抗があります。どうせ栄養補助するなら青汁や野菜ジュースなどの方がよほど吸収もよいと思うのですが・・・。

何に対しても「てっとり早く」という考え方で、物の良しあしを決めるのは、現代人の象徴的なスタイルかもしれません。現代に巣食う様々な病を治すには、もっと手間をかけた丁寧でスローな暮らし方が必要なのかもしれない。私にとっても反省ですけどね。