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茶道の心は環境につながる

私は、茶道を26年あまりやっています。最近、茶道というものは、実に大きくあらゆるものを包括しているのだと気づかされます。茶道は、禅の修行の一環でもあります。その禅の精神とは、「今あることを恵みと知ること」だと本で読みました。有名な京都・竜安寺のつくばいには「吾唯足るを知る」と刻まれていますよね。

その精神を日常のなかに活かすために、茶道は点前などのおケイコを通してカラダに叩き込むものなのです。ですから、茶をたててくれた人ともに 茶を飲む連客に、そして一椀の茶に、やたら感謝をします。裏千家の家元は、そういう型(カタ)を繰り返し繰り替えして、自分の血(チ)が注がれた時、本物の形(カタチ)になるのだ言われました。

また思いやりの心も特徴的かもしれません。周りの人のこと、後の人のことを考えて、今なすべきことをする。ということです。後で点前をされる人のことを考えて、茶をたてて減った釜に水を足すことなどに象徴されます。いぜん奈良在住の宮大工さんのドキュメンタリーを見た時に、有名なお寺のミニチュアを自作で精巧に作り、いろいろな建築技術が簡単にわかるようにされていました。彼は「後の人がこれを見ればどのように作ったのかがわかるように」と後世のために作っていたのです。私はお茶の心と共通しているなと思いました。

「持続可能性社会の実現」資源の有効利用、廃棄物ゼロ、企業市民としての社会貢献・・・・などという言葉を耳にするたび、私は、こうした禅の精神、茶の心が実にぴたりとあてはまると思うのです。

企業は、社会の中で存続するために必死で環境問題にも積極的に取り組んでいます。一方生活者の方が、案外地球環境の危機には実感が無いようです。恐いからあえて目をそむけているのかもしれません。

これから温暖化が進み、水面が上昇したり、また農作物が不足したりしたらどうしようなどと、娘を産んでまもなく、一時そんな絶望感で子どもを産んだことに後悔をしたことがありました。それでも毎日の暮らしの中では、お腹もすくし、笑いもある。それなら絶対に子どもたちが希望持てるように、何かできることをしよう・・・。3年前に自分の感じたことをまとめてできものがこのサイトです。

私も人間ですから欲が出て、あれこれ欲しいモノもあり、まだまだ修養中です。でも、生活者一人ひとりが意識をもたないと社会全体のカタチにはなりませんよね。