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素食は、世界飢餓を救う?(2001.12.24)

ちょっとたいそうなタイトルなんで、今まで書くことをためらっていたのですが。

今慢性的に飢餓状態にある人は、約8億人(FAO報告)と言われていますが、「地球

白書2000年版)では、もっと深刻な状態で、インドでは成人の49%、子どもで

は53%が体重不足であり、南アジア、南米、中央見アメリカでもかなりの飢餓状

態にあると報告しています。栄養不足が5%以下未満の日本のような国は、北米、

ヨーロッパなど、ほんの一部です。

よく言われるのは、穀類の生産量から見れば、世界中の人が飢えずにすむだけの量

があるのです。しかし、先進国では肉の消費が多く、その家畜のえさとして発展途

上国の穀類をお金で買うのです。

牛肉1kgのために消費される穀類は、その約16〜17倍だとか。また穀類だけで

く、飼育されるために多量の水やエネルギーを必要としています。

私たち日本人は、飢えている人から食糧を買って、栄養の過剰摂取や偏りから、免

疫力がダウンしたり、生活習慣病、アレルギーを引き起こしている。時間がたてば

どんどん捨てられるハンバーガーショップのお肉に象徴される「日本の食の豊か

さ」って、なんか変ですよね。

伝統食を見直す時、肉や脂肪の摂取が少なく穀類や野菜を中心にした食生活は、し

かも国内で時給自足していた時代は、ヒトのカラダにもよく、環境に与える負荷も

少なく、海外の飢えた人の食糧もとりあげないものでした。もちろん、自分が素食

を実践すれば、どれだけの人が飢餓から救われるなんてことはなかなか結びつかな

いし、今のシステムを変えるには大きな力が必要です。でも、今の私にできること

から始めたい。日本の家庭が1年間に捨てている食べ残しの量は、アフガンの人が

食べる穀物の3年分の重さと同じ計算です。