アトピー・アレルギーについて

アトピー・アレルギーに関する情報は、今盛りだくさんで、何を選んだらいいか、悩んでしまうくらいですね。ここでは治療法にはふれません。

なんという名前か忘れましたが、ある医師が「裏千家でなければ、お茶がたたないわけではないでしょう。アトピーにもいろんな治し方がある」と言われました。
まさにその通り、個人差があります。たまたま深海水が効く人やSODが効く人など十人十色。何で治るのかというのは簡単に言えません。基本的な食生活の考え方は、「素食は元気のもと」や「伝統的な日本の食事」、下で紹介する本を読んでみてください。

ここでは、アトピーの娘を持つ私が、元気をもらえた言葉やでき事や、気がついたことなどをお伝えしたいと思います。

娘の場合         
私の娘は、生まれてすぐアトピー性湿疹がでました。生後1カ月は外出もせず、わが子しか見ないので、「こんなものかな」と思いましたが、1カ月検診に連れて出たり、乗り物に乗って周囲の人に「かわいそう」と言われると、「あー、うちの子、かわいそうなんだ」と実感するようになりました。毎日毎日黄色い汁をふきながら、「明日はきれいになる」と祈る気持ちでしたが、だんだん「どうして、うちの子だけが・・・」と、くらーくふさぎこんだものです。
結婚した時から、有機野菜を宅配で買い、浄水器をつけ、せっけんで洗濯していた私は、健康的な生活をしていたと思い込んでいましたので、これ以上何をすればいいのかと、腹だたしく思いました。
当時ステロイドが問題になりはじめ、私は使いたくないと思ったので、結局は病院にかからずじまいでした。湿疹は出しっ放しで、1年くらいたつと落ち着いて来ました。でも、これは決して人におすすめしません。うちの場合はそれでよくても、夜もかゆくて眠れず体力が落ちる子もいるからです。たまたまうちの子はそれでおさまっただけ。信頼できる医師と、きちんと話し合いながら治療するのはよいことだと思います。

私を支えてくれた人・言葉
運がいいのか、妊娠中から「アトピー・アレルギー読本2」という本の編集にかかわっていたので、編集にかかわったアトピーの子どもをもつお母さんたちに、随分支えていただきました。おかげでアトピーの症状を治すだけでなく、食生活・環境・暮らし方など、広い視野をもって暮らし方を見直すことが大切だと学びました。
でも理屈ではわかっていても、目の前でかゆがる娘はやっぱりかわいそうだし、他人がほおずりできるような(私はしてたけど)スベスベほっぺに、早くしてあげたかった。シソエキスとか、キチンキトサンなんかも試しましたよ(うちの場合、あんまり良いように変わらなかった)
そんな時思い出したのは、以前講演で聞いた自然農法を営む川口由一さんの「アトピーというのは、カラダの毒物を出そうとする排泄です。カラダがまともに営んでいるから、体内から悪いものをだそうとしている。湿疹を出せるのは、良いことです」という言葉です。
そうか、この子は、一生懸命いのちを生きている。だから、悪いものをだそうとしているんだ。薬で閉じ込めずに、出してしまおう。そう思いました。

気がついたこと     

親もストレスをためないこと。
考えてみると、出産するまで、有機野菜など、質のいいものを食べてはいたけど、脂肪や糖分はたっぷりとっていたし、外食も頻繁。伝統的な和食とは、かけはなれた食生活でした。

これ以上ひどくならないために、授乳中だったため私は肉類・油脂・糖分を断ち、穀類と野菜だけの生活を1年間続けました。でも、ストレスはたまるし、時々ケーキや外食もしましたよ。その度に、娘は湿疹がひどくなったけど、「ごめんね。ママもつらかったの」とあやまって、後はただ見守るだけ。顔は、5カ月くらいで湿疹が引きましたが、次は足や手に湿疹がひどくなり、これ以上ひどくなったら病院に行こうかと悩んだ頃、だんだん湿疹が落ち着いてきました。それがちょうど1歳くらいの時で、抵抗力が強くなっていたのかもしれません。なんか出る時は、出るにまかしたという感じです。

大切なのは、暮らし方を見直してみること。
アトピーは、早く治したいと思うけど、現実にはまったく完治できることはまれです。体質としてうまくつきあっていくしかない。その付き合い方を、自分なりに見つけるまでが苦しいんですよね(すごく今ひどい症状でめいっている人には、気楽そうに聞こえるかもしれないけれど)。
今の症状を抑えるために、いろんな健康食品とか使うのも良いかもしれない。でも、やっぱりカラダを元気にする基本的な食生活や暮らし方を理解した上で使わないと、カラダの根本からは元気になれないと思います。

人を攻めないこと。

娘の湿疹がなかなかひかない時、「なんでみんな環境を汚すの?」「なんで安全な食べ物を作ってくれないの?」って、被害者意識を持って、すごく他人や世の中を攻めていました。でも、自分も加害者なんです。虫のついてないきれいな野菜をほしがったし、残った調味料を排水溝に流したりしてたもの。それに気がついた時、すごく恥ずかしいと思いました。
花粉症でも、杉花粉が悪者にされているけれど、車の排ガスなどの大気汚染が花粉を増やす一因になっていると言われています。水の汚れも、家庭廃水も、大きな原因。浄水器はつけるけど、自分が出す廃水も減らす努力って必要。他人を攻める前に、自分でできることも考え直さないとね。

自分を愛してほしい。
これから、娘はまたアトピーやぜんそくになるかもしれない。思春期とか受験期にストレスもたくさんあるでしょう。でも、なんとか自分でうまくつきあう方法を探してほしいものです。それには一人でこもらずに、やっぱり他人とかかわっていく方がいいと思う。つらいこともいっぱいあるけど、人にもまれて気がつくことっていっぱいある。一人で閉じこもらないで、心を開くと自分自身が楽になれると思います。

そしてアトピーという個性をもった自分を否定しないで、「こんな私が愛おしい」と思ってほしい。たった一つのかけがえのない命。大事に生きてほしい。自分を大事にできないと、他人も大事にできない。自分を大事に生きるためには、他の命も大事にしないと生きられないのですから。

みんなで楽しく生きようよ。
今我が家の食材は、半分が有機食品。半分は普通のスーパーで買ってます。全部有機食品にしたら、家計は破産しちゃう。全部安全な食べ物を買おうとしても、この世の中、海も地面も空もつながっているから、結局は絶対無理なんです。スーパーで買う食品だって、お百姓さんたちが一生懸命作ってくれた食べ物。粗末にはしたくないと思います。でも、「いいものつくろう」という意識のある生産者や流通の人を応援したいから、できる範囲で有機食品を買っています。
以前米不足の時に、有機野菜の宅配システムで購入する人の中に、一人で何百キログラムも国産米を買い占める人がいたんです。もしかしたら、病気で安全な米が必要な人なのかもしれない。でも、「自分だけ、いいもの食べられたら、いいの?」(中には、アレルゲンが含まれているとひどいショック症状を起こしてしまう方もいると思うけれど) 。そういう時は、みんなで少しずつでも分け合える、そんな共有の意識をもつことも、大切なんじゃないかと思います。買い占めるお金のない貧乏人のひがみかもしれないけど、やっぱり私は、一人でたくさん持つことより、分け合って、みんなで楽しめる方が豊かだと思います。

ここでは、アトピーやアレルギーについて、具体的なノウハウはご紹介していませんが、私が編集にかかわった本を紹介します。アトピー・アレルギーの子どもをもつおかあさんや本人、アトピーを通じて生き方をしっかりと見つめ直している人などが、具体的に暮らし方や心の持ち方などについて書いた本です。一般書店でも売っていますがない場合は、いのちと食情報センターへ。アトピーやアレルギーに関するネットワークなども紹介してくれます。

いのち食情報センター

電話番号06-6337-8330

オールアバウト 食と健康